2023 n1 examination¶
1
- 思わぬ出来事(できごと)に 辺りは**騒然**(そうぜん)としていた。
- 意外的事情发生,四周一片混乱。
2
- 西村さんは いたずらした 子供を優しく 諭した(さとした)。
- 西村先生温和地开导了捣蛋的孩子。
3
- 社会(しゃかい)生活(せいかつ)を送るうえで 秩序(ちつじょ)を守ることは 重要(じゅうよう)だ。
- 在社会生活中遵守秩序是重要的。
4
- この 辺りは犯人が 潜伏(せんぷく)していると いう情報が 入った。
- 这附近有犯人潜伏的情报传来。
5
- アナウンサーの 朗らか(ほがらか)な声が 響いた。
- 播音员的明朗的声音响起。
6
- 新しい市長(しちょう)は 地域(ちいき)文化の振興(しんこう)に 力を入れている。
- 新市长致力于振兴地区文化。
7
- 今は両親と 暮らしているが 卒業して就職(しゅうしょく)したら 家を出て 自立(じりつ)したいと 思っている。
- 现在和父母一起生活,但毕业后想独立出去工作。
8
- この 企業(きぎょう)は 売り上げの一部を 町に 寄付することで 町の人々に利益(りえき)を 還元(かんげん)している。
- 这家企业通过将销售额的一部分捐赠给城镇,将利益回馈给城镇居民。
9
- 今日は朝から 空が どんより と曇っていて 今にも雨が 降り出しそうだ。
- 今天从早上开始天空就阴沉沉的,看起来快要下雨了。
10
- この生産(せいさん)管理 システム は 維持費(いじひ)が 高さが ネックになってなかなか普及しない。
- 这个生产管理系统因为维护费用高昂,所以一直无法普及。
11
- 大きな 声(こえ)で 歌うと ストレスの 発散(はっさん)になって気分がすっきりする。
- 大声唱歌可以缓解压力,心情会变得舒畅。
12
- この 二つの漢字は よく 似ていて(にていて) まぎらわしい 読み 间違える(まちがえる) ことが ある。
- 这两个汉字很相似,容易读错。
13
- この店 は 细かい(こまかい)ところまで 掃除(そうじ)が 行き届いて(ゆきとおいて)いて 清潔(せいけつ)だ。
- 这家店的清洁工作做得很到位,非常干净。
- 行き届く -> いきとどく 周到,周密,彻底,无微不至
14
- この条約 (じょうやく) が 締結(ていけつ)されると 農業(のうぎょう)に 影響(えいきょう)が 出る ことが 懸念(けねん)される。
- 這個條約簽訂後,對農業會產生影響,這是一個懸念。
15
懸念 けねん
- 久しぶりにあった友人は 何だかやつれているようだった。
- 久违的见到的朋友,看上去有点憔悴。
-
かやつれ -> 憔悴 疲憊不堪
-
あれは不慮の事故だったとしか言いようがない。
- 那只能说是不幸的事故。
16
- 彼が 奮闘している 姿を見て,力を貸そうと思った。
- 看到他奋斗的样子,我想要帮他。
-
奮闘
-
貸す -> 貸そう 意志形
- 力を貸そう
17
- あれは 不慮(ふりょ)の事故(じこ) だった としか言いようがない。
- 那**只能说是**不幸的事故。
18
- 倉庫(そうこ)の品物(しなもの)を 根こそぎ(ねこそぎ) もっていかれた。
- 仓库的货物被一扫而空。
- 根こそぎ: 一根一根地,全部地 -> すべて
19
- 若い(わかい)ごろ 私は 商品(しょうひん)開発(かいはつ)の仕事(しごと)に没頭(ぼっとう)していた。
- 年轻的时候我全身心投入到商品开发的工作中。
- 没頭 -> 熱中して
20
- 兆し きざし -> 预兆,兆头
- 今年(ことし)になっても 景気(けいき)がよくなる 兆し(きざし)が見られない。
- 今年以来,也经济好转的迹象看不到。
- 透明 とうめい -> 透明
21
- 収容 しゅうよう -> 收容
- この コンサートホール は 5500 人の観客(かんきゃく)を収容(しゅうよう)する ことができる。
- 这个音乐厅能容纳5500名观众。
- 荷物 にもつ -> 行李
- 食品 しょくひん -> 食品
22
- さえる -> 寒冷, 清醒
- コーヒーを飲んだら 目が さえてしまって 眠れない。
- 喝了咖啡的话(假定),眼睛变得很清醒,很难入睡。
- 感情 かんじょう -> 感情
- 目標 もくひょう -> 目标
23
- 痛烈 つうれつ -> 猛烈 , [勢いや力が]猛烈;[言葉や動作が]激烈.
- その映画(映画)は評論家(ひょうろんか)から痛烈(つうれつ)な批判(ひはん)を受けた(うけた)。
- 那部电影受到了评论家的猛烈批评。
- 勝ち抜く かちぬく -> 胜出
- 戰い たたかい -> 战斗
- 作物 さくもつ -> 农作物
- 環境 かんきょう -> 环境
24
- 完結 かんけつ -> 完结 ,结束,书完结,连载漫画终结
- 3 年间(ねんかん) 続いた(つづいた) 連載(れんさい) 小説(しょうせつ)が いよいよ 次回(じかい)で 完結(かんけつ)する。
- 连载了3年的小说终于在下一回完结。
- 申し込む もうしこむ -> 申请
- 期間 きかん -> 期间
- 書類 しょるい -> 文件
- 建設 けんせつ -> 建设
- 入居 にゅうきょ -> 入住
- 充電 じゅうでん -> 充电
- 程度 ていど -> 程度
- 移動電源 モバイルバッテリー
25
- もろい -> 脆弱
- ここは古い(ふるい) 住宅(じゅうたく)で 壁(かべ)が もろいなっているため 立ち入り(たちいり)禁止(きんし)です。
- 这里是老房子,因为墙壁脆弱,禁止入内。
- 以前は力が もろかったので 毎日トレーニングをして,筋肉(きんにく)をつけた。
- 筋肉 きんにく -> 肌肉
- 経験 けいけん -> 经验
- 栄養 えいよう -> 营养
26
- 努力(どりょく)して 夢(ゆめ) を 叶えた(かなえた) 弟(おとうと)のこと を兄(あに)として 誇り(ほこり) に 思う(おもう)。
- 作为哥哥,我为努力实现梦想的弟弟感到骄傲。
- 叶える かなえる -> 实现
27
- 失败(しっぱい)は誰でも 避けたい(さけたい)のだが 失敗 からしか 学べ(まなべ)ない こともある。
- 失败是谁都想避免的,但有时候只有从失败中才能学到东西。
- まででも
- からしか
- だけから -> 只是
- 学ぶ まなぶ -> 学习 可能
28
- 合唱(がっしょう) コンクール で 歌っている子供たちの表情(ひょうじょう)は 真剣(しんけん) そのもの だった。
- 合唱比赛上唱歌的孩子们的表情非常认真。
- 名詞 + そのもの 表示强调
- 29
- 同僚(どうりょう) の山下さんは 最初(さいしょ)は 大人(おとな)しい人だと思っていたが 一緒にshi
29
-
同僚(どうりょう)の山下さん(やました)は、最初は大人しい(おとなしい)人 だ と思っていたが、一緒に仕事を( するうちに )実は(じつは) よく しゃべる人だ という ことが 分かってきた。 1.する間 2.する限り 3.するうちに 4.するとしたら
-
同事山下先生,最初以为是个安静的人,但一起工作后发现其实是个爱说话的人。
- 同僚 どうりょう -> 同事
- 山下 やました -> 山下
- 最初 さいしょ -> 最初
- 大人しい おとなしい -> 安静
- 実は じつは -> 实际上
- する間
- するうちに
- 分かる わかる -> 理解
- しゃべる人 -> 爱说话的人
30
- 忙し(いそがし)く 引っ越し(ひっこし)の 荷造り(にづくり)が(できずに いたところ)、荷造り(にづくり)を全部 やってくれる サービス が ある と 友人が 教えてくれた。 1.できずにいたなら 2.できずにいたところ 3.できないようにしたら 4.できないようにしたところ
- ずに -> 表示否定
- 忙得不可开交的打包工作,
- 忙し いそがし -> 忙
- 引っ越し ひっこし -> 搬家
- 荷造り にづくり -> 打包
- サービス -> 服务
- 教える おしえる -> 教
31
- まだ 11月(じゅういちがつ) の 初めなのに、昨日(きのう)は 雪(ゆき)が( 降るんじゃないか というぐらい )寒かった。 1.降ることがあるかのように 2.降るなんて思えないぐらい 3.降るとは思わないように 4.降るんじゃないかというぐらい
- 现在才11月初,昨天天气寒冷得让人觉得可能会下雪。
- 降るんじゃないか というぐらい -> 觉得可能会下雪
- 11月 じゅういちがつ -> 11月
- なのに -> 然而
- 昨日 きのう -> 昨天
- 雪 ゆき -> 雪
- 寒い さむい -> 寒
- 降る ふる -> 下雪
32
- いつも 駅から 大学まで バス を 使っているが、2 キロほどなので、歩こう(あるこう)として( 歩けなくもない )。
- 经常从车站到大学乘公交车,差不多 2公里,想步行也不是不可以。 1.歩くほかない 2.歩けなくもない 3.歩いてはいられない 4.歩けるわけがない
- 使い つかい -> 使用
- 歩こう あるこう -> 步行 意志形
- 意志形 + とする -> 表示打算,想要
- なくもない -> 不是不可能
- "なくもない"是一个日语表达,这是一种否定形式的肯定表达。这个词组通常用来表示虽然没有明确的肯定,但也不能完全否定,相当于英语中的“Not necessarily not”或者说“can't deny that”。例如,“好吃じゃなくもない”意思就是“不能说不好吃”。
- 它常常用来表达对某事物的肯定,但这种肯定程度相对较弱,可能是出于谦虚或者矜持的心理。也可以用来表达出一种矛盾的心理状态,即既不愿意完全否定,又不愿意完全肯定。
- 彼の意見は間違ってなくもない。
- 他的意见也不是完全错误。
33
- 先日(せんじつ)の 第三回(だいさんかい) さくら市 教育(きょういく) 講演会(こうえんかい) には、沢山の方が( おいでくださいました )。
- 上次的第三次樱市教育讲座会,许多人前来。 1.おいでくださいました 2.お越しいただきました 3.ご参加いただきました 4.ご覧くださいました
- 先日 せんじつ -> 前几天
- 第三回 だいさんかい -> 第三次
- 市 し -> 市
- 教育 きょういく -> 教育
- 講演会 こうえんかい -> 讲座会
- 沢山 たくさん -> 许多
- おいでくださいました -> 来
- お越し おこし -> 来
- ご覧 ごらん -> 看
34
- この辺り の 町並み(まちなみ)は 外国(がいこく)のような 雰囲気(ふんいき) で、ここを 訪れる(おとずれる)だけ 海外(かいがい)を旅行(りょこう)( したつもりになれる )。 1.するつもりでいる 2.してくるつもりだ 3.したつもりになれる 4.するつもりになっていた
- 这附近的街道有着外国的氛围,来这里访问就像是海外旅行。
- 这个句子的意思是“这附近的街区有一种外国的气氛,只要来这里就会觉得像是在海外旅行。” 这里的"したつもりになれる"是一种表达方式,意指通过某种行为或体验,让人有一种仿佛做过或经历过某事的感觉。在这个句子中,就是说访问这个地方就会让人有一种仿佛去过海外的感觉。
- 町並み まちなみ -> 街道
- 外国 がいこく -> 外国
- 雰囲気 ふんいき -> 氛围
- 訪れる おとずれる -> 访问
- 海外 かいがい -> 海外
- 旅行 りょこう -> 旅行
- た つもりになれる -> 就像
35
(図書館で)
- 娘(むすめ)「図書館(としょかん)っていいね。だって、自分(じぶん)で買わなくても こんなに たくさんの本が( 読めるんだもん )。」
- 女儿: "图书馆真好。因为不用自己买,这么多书都可以读。"
- 母「そうだね。」
- 母亲: "是啊。" 1.読めるんだもん 2.読めるもんか 3.読みたいんだもん 4.読みたいもんか
- 図書館 としょかん -> 图书馆
- って というのは 的口语表达
- "だって": 这是一个连词,可以翻译成"因为"或"毕竟"。 想法,意见
- "こんなに" : 这是一个副词,用于强调数量或程度,翻译成"如此多"。
- "たくさんの本が読める" : 这是潜在形,表示可能性或能力,翻译成"可以读很多书"。
- "んだもん" : 这是口语中常用的表达,用于强调或解释。
36
- スピーチ や プレゼンテーション に おいて、ジェスチャー を 使いながら 話すのは _ _ ★ _ 印象(いんしょう)を悪くすることもある。 1 あまりに 2 効果的である反面 3 かえって 4 大きすぎる ジェスチャーは
- 2143
- スピーチ や プレゼンテーション に おいて、ジェスチャー を 使いながら 話すのは 効果的(こうかてき)である 反面(はんめん) あまりに 大きすぎる ジェスチャー は かえって 印象(いんしょう)を悪くする こともある。
- 在演讲和展示中,边说话边使用手势是很有效的,但过大的手势反而会给人留下不好的印象。
- に おいて -> 在
- verb ながら -> 一边
- かえって -> 反而
- 大きすぎる -> 过大,"大きすぎる" 是一个形容词的特殊形式,用来表示"太大"或"过大"的意思。它是由形容词"大きい"(意为"大")的词干后面加上助词"すぎる"构成的。在日语中,"すぎる"表示"过度"或"过分"的意思,所以"大きすぎる"就表示"太大"或"过大"。
37
今(きょう)や、書類(しょるい)や 衣料品(しょるいやいりょうひん) だけで なく 生鮮食品(せいせんしょくひん)も、インターネットへの _ _ ★ _ 時代である。
1 自宅にいながらにして 2 手軽に購入できる 3 環境があれば 4 アクセスが可能な
- 手軽 -> てがる
- あれば -> 如果有
- 4312
- 今(いま)や、書類(しょるい)や 衣料品(いりょうひん) だけで なく 生鮮食品(せいせんしょくひん)も、インターネットへの アクセスが可能(かのう)な 環境(かんきょう)があれば 自宅(じたく)に いながらにして 手軽(てがる)に購入(こうにゅう)できる 時代(じだい)で ある。
- 现如今,不仅是文档和衣料品,甚至新鲜食品也已经进入了只要有能访问互联网的环境,就能在家轻松购买的时代。
- 今や -> 现如今
- 書類 -> 文档
- 衣料品 -> 衣料品
- 生鮮食品 -> 新鲜食品
- インターネット -> 互联网
- アクセス -> 访问
- いながらにして -> 在...的同时
- 手軽に -> 轻松地
38
よく似た昆虫(こんちゅう)の判別(はんべつ)は大変難しいという。中には、かなり ★ 場合もあるそうだ。 1 判別が難しい 2 昆虫学者でさえも3 経験(けいけん)を積んだ(つんだ) 4 違うほど
- 3 2 4 1
- よく似た(にた)昆虫(こんちゅう)の判別(はんべつ)は大変難しいという。中には、かなり 経験(けいけん)を積んだ(つんだ) 昆虫学者でさえも 違うほど 判別が難しい 場合もあるそうだ。
- よく似た(よくにた) 昆虫(こんちゅう)の判別(はんべつ)は大変(たいへん)難しい(むずかしい)という。 中(なか)には、かなり経験(けいけん)を 積んだ(つんだ)昆虫学者(こんちゅうがくしゃ)でさえも 違う(ちがう)ほど 判別(はんべつ)が難しい(むずかしい)場合(ばあい)も あるそうだ。
- 判断非常相似的昆虫是非常困难的。有时候,即使是经验丰富的昆虫学者,判断也是非常困难的。
- よく似た -> 相似
- 判別 -> 判断
- 積んだ -> 积累
- 違う -> 不同
- ほど -> 程度
- 場合 -> 情况
- v+そうだ -> 据说
- でさえも -> 即使
39
今回(こんかい) の _ _ ★_ 気持ち(きもち)の方 が大きかった。 1 転職(てんしょく)にあたり 2 うそになるが 3 少しも(すこしも)不安(ふあん)がなかったといえば 4 新たな(あらた)ことに挑戦(ちょうせん)できてうれしいという
- 1 3 2 4
- 今回(こんかい) の 転職(てんしょく)にあたり 少しも(すこしも)不安(ふあん)が なかったといえば うそになるが 新た(あらた)なことに挑戦(ちょうせん)できて うれしい という 気持ち(きもち)の方(ほう)が大き かった。
- 这次的转职时候,虽然说没有一点不安,但是对于新的挑战感到高兴的心情更大。
- 転職 てんしょく -> 转职
- にあたり -> 在...的时候
- うそ -> 谎言
- が -> 但是,转折
- 少しも すこしも -> 一点也不
- 不安 ふあん -> 不安
- 新た あらた -> 新的
- 挑战 ちょうせん -> 挑战
- 気持ち きもち -> 心情
- 方 ほう -> 方面
- 大きい おおきい -> 大
- なかった -> 没有
- といえば -> 虽然说
- うれしい -> 高兴
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北山市は ★ のどか なところだった。 1 人口(じんこう)10万人を超える都市(とし)となったが 2 北山駅(きたやまえき)周辺(しゅうへん)以外(いがい)にはほとんど何もない 3 今でこそ 4 30年前までは
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- 北山市(きたやまし) は 今(いま)でこそ 人口(じんこう)10万人を超える(こえる)都市(とし)となったが 30年前までは 北山駅(きたやまえき)周辺(しゅうへん)以外(いがい)には ほとんど何もない のどか なところだった。
-
北山市 今天已经成为人口超过10万的城市,但30年前还是一个除了北山车站周边几乎什么都没有的安宁的地方。
-
北山市は ★ のどかなところだった。
- 北山市 きたやまし -> 北山市
- のどか -> 安宁
- 今でこそ -> 现在
問題 7
一生(いっしょう)の仕事(しごと)
自分(じぶん)の作品(さくひん)を読み 返(かえ)さぬ日は ない と言っていい。
可以说,没有一天不重读自己的作品。
書斎の手近な場所に全著作を収めた棚があり、読書や執筆に倦んだときには適当に一冊を抜き出して読み始める。退屈して寝てしまうときもあれば、仕事をそっちのけでで読了してしまうこともある。
書斎(しょさい)の手近(てぢか)な 場所に 全著作(ぜんちょさく)を 収め(おさめ)た 棚(たな)があり、読書(どくしょ)や 執筆(しっぴつ)に 倦(あぐ)んだ ときには 適当(てきとう)に 一冊(いっさつ)を 抜(ぬ)き出(だ)して 読(よ)み始(はじ)める。退屈(たいくつ)して 寝(ね)てしまう ときも あれば、仕事(しごと)をそっちのけで 読了(どくりょう)してしまう ことも ある。
在书房附近的地方有一座架子,收纳了所有的著作,当感到厌倦阅读或写作时,会随意取出一本开始阅读。有时候会因为无聊而睡着,有时也会把工作放在一边读完。
- 適当 てきとう -> 适当,随意
まさか ナルシスト ではない。復読(ふくどく)に 耐える(たえる)ほど たいそうな( 41 小説でも あるまい)。わが子は よその子よりもかわゆいと思う親の情である。
まさか ナルシスト ではない。復読(ふくどく)に 耐える(たえる)ほど たいそうな( 小説でも あるまい)。わが子(わがこ)は よその子(よそのこ)よりも かわゆい と思う 親(おや)の情(じょう)である。
绝不是自恋者。可能不是那种即使再读一遍也非常出色的小说吧。这是父母对自己的孩子比其他孩子更可爱的情感。
-
“ほど”表示程度,“たいそうな”表示极其的,非常的,“あるまい”是否定的推测语气,表示可能性很低。
-
まさか -> 绝不,不会
- 復読 ふくどく -> 重读
- わが子 わがこ -> 我的孩子
- よそ -> 別的
- よその子 よそのこ -> 其他孩子,别人的孩子
- かわゆい -> 可爱
読みながら 勝手に感心したり、あきれ果てたり、( 42 褒めたり する )。
読(よ)みながら 勝手(かって)に感心(かんしん)したり、あきれ果(は)てたり ( ほめたり する)
他一边读一边,时而赞叹不已,时而气愤填膺。
気に入らない点があるのなら書き直せば良さそうなものだが。どうしてもできない。単行本を文庫本するときですら。校閲上の明らかな誤りの他にはまず筆を入れるということがない。横着なわけではなく、読めば読むほどその文章を書いていたころの自分を( 43 )のである。いくらか齢を食ったからといって、齢なりに懸命であったおのれの文章を滅ぼすことは忍びないし、その問いに得たものも多いが喪ったものもまた多かろうと思えば勇気も要る。
気に 入(い)らない点(てん)があるのなら 書き(かき) 直(なお)せば 良(よ)さそうな もの だが。 どうしても できない。単行本(たんこうぼん)を 文庫本(ぶんこぼん)するとき **ですら。校閲(こうえつ)上(じょう)の明らか(あきらか)な誤り(あやまり)の他(ほか)には まず 筆(ふで)を入(い)れる という ことがない。 横着(おうちゃく)な わけではなく、読(よ)めば 読むほど その文章(ぶんしょう)を書(か)いていた ころの 自分(じぶん)を( 否定(ひてい)できなくなる )のである。いくらか 齢(とし)を食(く)った からといって、齢(とし)なりに 懸命(けんめい)で あった おのれ の文章(ぶんしょう)を 滅(ほろ)ぼす ことは 忍び(しのび)ないし、その問い(とい)に得(え)たものも 多(おお)いが 喪(うしな)ったもの も また多(おお)かろう と思(おも)えば 勇気(ゆうき)も要(い)る。**
如果有不满意的地方,可以重新写。怎么也做不了。甚至把单行本做成文库本的时候。除了明显的校对错误之外,我几乎不会对文章进行任何修改。并非自满,而是越读越能 不能否定写那篇文章时的自己。即使年纪大了,也不能毁掉自己那本按年龄努力写的文章,这个问题得到了很多东西,但是想到丧事也会很多,就需要勇气。
- のなら -> 如果,引起一个话题
- どうしても -> 无论如何
- ですら -> 甚至,即使,强调后面的内容
- 明らかな -> 明显的
- v~ば v~ほど -> 越...越...
- としをくう -> 上了年纪
- からといって -> 即使
- かろう -> 也许, 相当于 ~だろう,表示推测,猜测
- な わけではなく -> 并非
- おのれ -> 己 自己
出来栄えのいかんに関わらず、自分なりに全きをめざしていたのである。そうした過去の自分には敬意を払い続けねばならないし、また同時に現在の自分は、未来の自分に恥らぬ小説を書かねばなるまい。一生の仕事 とは そうしたものであろうと思う。 かにかくに、この短い文章もいつか読み返して愕然とするのであろうが。
出来栄え(できばえ)の いかんに 関(かか)わらず、自分なりに 全(まった)き を めざしていたので ある。そうした 過去(かこ)の自分には 敬意(けいい)を払い 続(つづ)けねば ならないし、また 同時(どうじ)に 現在(げんざい)の自分は、未来(みらい)の自分に 恥(はじ)らぬ小説(しょうせつ)を書(か)かねば なるまい。一生(いっしょう)の仕事(しごと) とは そうしたもの であろう と思(おも)う。 かにかくに、この短(みじか)い文章(ぶんしょう)も いつか 読み返(かえ)して 愕然とするのであろうが。
不管结果如何,我一直在追求自己的完美。对于过去的自己,我必须持续地表示敬意,同时,现在的自己也必须写出不会让未来的自己感到羞愧的小说。我认为一生的工作就是这样的。总之,总有一天我会重读这短文,然后感到愕然。
- いかんに関わらず -> 不管成果如何
- 恥じらい -> 羞愧
- 全き -> 完美
- とは -> 所谓
- まい -> 绝不
- かにかくに -> 总之
- 愕然 がくぜん -> 愕然
问题 8
情報(じょうほう)社会(しゃかい)、あるいは 情報化(じょうほうか)社会(しゃかい)といってもいいんですが、そこで懸命に生き(いき)ていこうとすると、まず 出てくる 悲鳴(ひめい)があります。つまり、あまりにも 多くの情報があって、その中(なか)のどれが 本当なのか、何を選んだらいいか わからない。今、流行(はや)っているもの の情報に 熱心(ねっしん)であれば あるほど、世間(せけん)で 流行っていることを知らないと自分が遅れる(おくれる)んじゃないか、という 焦り(あせり)見たいなものが 人間(にんげん)を 突き動かす(つきうごかす)のが 情報化(じょうほうか)社会の特徴(とくちょう)です。
信息社会,或者说是信息化社会,但是想要在那里努力生活的话,首先就会出现尖叫声。也就是说,有很多信息,不知道其中哪个是真的,选择哪个好。现在,虽然很流行,但是越是热衷于信息,如果不知道在社会上流行,自己就会迟到,这种急躁的东西推动着人类前进,这就是信息化社会的特征。
一个人越是热衷于了解当下流行的信息,就越是担心如果不知道世界上流行什么,就会落后于人。这是信息社会的一个特征。
- あるい -> 或者
- まず -> 首先
- 情報 じょうほう -> 信息
- 悲鳴 ひめい -> 悲鸣
- つまり -> 也就是说
- 選んで えらんで -> 选择
- 流行る はやる -> 流行
- 熱心 ねっしん -> 热心
- 世間 せけん -> 世间
- 焦り あせり -> 焦急
- 人間 にんげん -> 人间
- 突き動かす つきうごかす -> 引起
- 社会 しゃかい -> 社会
- 特徴 とくちょう -> 特征
㊺筆者の考えに合うのはどれか。 1 情報を求める人ほど、知らない情報があることに不安を感じる。 2 情報を得ることに熱心な人は、世間で流行っていることしか知らない。 3 多くの情報から必要なものが選べなければ、世間から遅れてしまう。 4 流行っているものの情報に熱心なだけでは、情報化社会で生きられない。
⑵ 以下は、「書くこと」について述べたものである。
「思ったこと」や「考えたこと」という抽象的な存在が文字という具体的な存在に変化した瞬間、その筆者は自分自身の「思ったこと」や「考えたこと」を、直接、自分の目で「見た」ことになる。つまり、客観的に「観察」することになるわけだ。「書くこと」は「読むこと」。自分の文章を読みながら書き進めるのが、「書く」という作業なのである。観察はほとんど必然的に「批判」のこころを呼び起こす。「思ったこと」や「考えたこと」の後きや甘さを、書いた瞬間に思い知らされるのである。
「思ったこと」(おもったこと) や「考えたこと」(かんがえたこと) という抽象的な(ちゅうしょうてきな)存在(そんざい) が文字(もじ) という具体的な(ぐたいてき)存在(そんざい) に変化(へんか) した瞬間(しゅんかん)、その筆者(ひっしゃ) は自分自身(じぶんじしん) の「思ったこと」(おもったこと) や「考えたこと」(かんがえたこと) を、直接(ちょくせつ)、自分の目(め) で「見た」(みた) ことになる。つまり、客観的(きゃっかんてき) に「観察」(かんさつ) することになるわけだ。「書くこと」(かくこと) は「読むこと」(よむこと)。自分の文章(ぶんしょう) を読みながら 書き進める(かきすすめる) のが、「書く」(かく) という作業(さぎょう) なのである。観察(かんさつ) は ほとんど必然的(ひつぜんてき) に「批判」(ひはん) のこころを呼び起こす(よびおこす)。「思ったこと」(おもったこと) や「考えたこと」(かんがえたこと) の後き(あと) や甘さ(あまさ) を、書いた瞬間に(かいたしゅんかん) 思い知らされる(おもいしらされる) である。
㊻筆者によると、「書くこと」によってどうなるか。 1 自身の新しい考え方に気づく。 2 自身の意見を具体的に伝えられる。 3 自身の意見を批判的に見ることができる。 4 自身のこころの変化を観察することができる。
⑶ 昔と比べてモノが売れなくなり、広告の動きも悪くなっていることから、表現の面白さや新規性ばっかりに走ってしまう——要は、本来、最も大切であるはずの消費者心理のツボを十分につききれていない、分析しきれていない、いわば表面上の、表現にこだわった広告が増えているように感じます。 消費者心理は「本質」、表現は「伝え方」とも言い換えられますが、最も大切な本質を重視せず、表面上の伝え方ばかりに重きが置かれるようになっている状況は、いかがなものでしょうか?本質なきところに良い伝え方など存在するはずがないのです。
㊼筆者の考えに合うのはどれか。 1 消費者心理を捉えた広告作りは、昔より難しくなっている。 2 消費者心理を捉えていないのは、良い広告とは言えない。 3 消費者心理を捉えていれば、広告は表現にこだわる必要はない。 4 消費者心理を捉えているだけでは、効き目のある広告にはならない。
⑷ 語り合えば語り合うほど他人と自分との違いがより繊細にわかるようになること。それが対話だ。「わかりあえない」「伝わらない」という戸惑いや痛みから出発すること。それは、不可欠なものに身を聞くことである。そのことで、ひとはよる厚い対話をだすことができるようになる。対話のなかでみずからの思考をも鍛えていく、よくよく考えたうえで口にきれる他人の異なる思いや考えに、これまたよく耳を澄ますことで、じぶんの考えを再点検しはじめるからだ。
㊽対話について、筆者はどのように述べているか。 1 他人とじぶんの違いが大きいほど、厚い対話ができる。 2 他人との思考の違いを把握することで、自身の思考が深められる。 3 わかりあえないという戸惑いや痛みが克服でき、他人と共感できる。 4 思いや考えを表現する能力が鍛えられ、他人に理解してもらいやすくなる。
問題 9
(1)
「常識(じょうしき)を疑ってみる」ということ、実はそれが学問の始まりでもあります。勉強が「強いて勉める」という受動的な側面を持つものであるならば、学問は「問うで学ぶ」ことであり、極めて能動的な行為です。自ら主体的な行為として問うことを通して、常識とされてきたものの見方を疑い、それを少しずらすなどして、別の見方を見出そうとしていきます。学問の「正解」はひとつとは限りません。学ぶこととは、単純に知識を増やすということではなく、ましてやテストで覚えたことを吐き出すことでもなく、それを自分のものとして再編成していくことであり、さらに言えば自分の物差しが変わり、自分自身が変わっていくことなのです。そして、思いがけない大発見や、独創的なアイデアが生まれるかもしれません。
「常識(じょうしき)を 疑ってみる(うたがってみる)」ということ、実(じつ)は それが 学問(がくもん)の始まり でも あります。勉強が「強いて勉める(しいてつとめる)」という 受動的(じゅどうてき)な 側面(そくめん)を持つものであるならば、学問は「問うで(とうで)学ぶ(まなぶ)」ことであり、極めて(きわめて)能動的(のうどうてき)な 行為(こうい)です。自ら(みずから)主体的(しゅたいてき)な行為(こうい)として問う(とう)ことを通して(とおして)、常識(じょうしき)とされてきたもの の見方(みかた)を疑い(うたがい)、それを少し(すこし)**ずらす**などして、別(べつ)の見方(みかた)を見出(みだ)そう として いきます。学問の「正解(せいかい)」は ひとつ とは 限り(かぎり)ません。学ぶこととは、単純(たんじゅん)に 知識(ちしき)を増やす(ふやす)という ことではなく、ましてや(更不用说) テストで 覚え(おぼえ)たことを 吐き出す(はきだす)ことでもなく、それを自分のものとして 再編成(さいへんせい)していくことであり、さらに 言えば自分の物差し(ものさし)が 変わり(かわり)、自分自身(じしん)が変わっていくこと なのです。そして、思いがけない 大発見(だいはっけん)や、独創的(どくそうてき)なアイデアが 生まれる(うまれる)かもしれません。
质疑常識,其实,这才是学问的开端。如果学习是一种被迫的努力,那么学问就是通过提问来学习,是一种极其主动的行为。通过主动地探究和质疑,我们能够打破对“常識”的固有认知,从不同的角度看待问题,从而发现新的可能性。学问没有唯一的“正解”。学习不仅仅是简单地增加知识,更不是将在考试中记住的知识复述出来,而是将所学知识转化为自身理解,形成独特的认知体系。在这个过程中,我们的思维方式也会随之改变,个人也会得到成长。最终,或许会孕育出意想不到的大发现或独创性的想法。
「疑う」という言葉は、通常(つうじょう)は否定的(ひていてき)な意味(いみ)で使われます。「人を疑う」と言えば、普通(ふつう)はその人を信用(しんよう)しないというのと同義(どうぎ)なわけです。私も、人を疑って生き(いき)るよりも、できるだけ 人を信じ(しんじ)て 生きていたいと思っています。しかし、世の中(よのなか)で当たり(あたり)前とされている事柄(ことがら)を「疑う」ことが 必要な時(とき)も あります。「常識だから」という一言(ひとこと)で 目を閉ざし(とざし)、それに安易(あんい)に取り込まれてしまうことなく、そこを少し ずらしたところに 面白いことを 見出していくために。それは、何事(なにごと)も信用(しんよう)しないというような 厭世的な生き方に 讃(さん)するのでなく、むしろ創造的(そうぞうてき)で豊か(ゆたか)な世界(せかい)を紡ぎだ(つむぎだ)していくための、積極的(せっきょくてき)な営み(いとなみ)なのです。
“怀疑”这个词通常具有否定的含义。当我们说“怀疑一个人”时,通常意味着我们不信任那个人。我个人更愿意相信人而不是怀疑他们。但是,在某些情况下,怀疑社会普遍认为是理所当然的事情是必要的。这并不是因为我们要盲目地接受所谓的“常识”,而是要通过稍微偏离传统观念的角度,去发现一些有趣的事物。这不是在赞同一种厌世的态度,而是积极地去创造和丰富世界的一种行为。
- 常識 じょうしき -> 常识
- 疑う うたがう -> 怀疑
- 学问 がくもん -> 学问
- 强いる しいる -> 强迫
- 勉める つとめる -> 努力,竭力
- 受動 じゅどう -> 被动
- 側面 そくめん -> 侧面
- 問う とう -> 问
- 学ぶ まなぶ -> 学习
- 極めて きわめて -> 极其
- 能動 のうどう -> 能動,主动
- 自ら みずから -> 自己
- 主体 しゅたい -> 主体
- ずらす -> 挪动
- 見方 みかた -> 观点
-
見出す みだす -> 发现
-
単純 たんじゅん -> 简单
- 況してや ましてや -> 更何况
- 吐き出す はきだす -> 吐出
- 編成 へんせい -> 组成
- 物差し ものさし -> 尺度
- 思いがけない おもいがけない -> 意想不到的
- 独創 どくそう -> 独创
- 同義 どうぎ -> 同义
- 世の中 よのなか -> 世界,世間
- 事柄 ことがら -> 事情,事体,事态
- 閉ざす とざす -> 关闭
- 取り込む とりこむ -> 拿进来, 忙乱
- 何事 なにごと -> 什么事
- 厭世 えんせい -> 厌世
- 讃する さんする -> 赞同
- 紡ぎ出す つむぎだす -> 编织出
- 営み いとなみ -> 行为,活动
49 筆者によると、学問とはどのような行為か
1.「正解」を求めて、自ら主体的に問い続けていく行為である。
2.独創的なアイデアをあるために、自らのものの見方を変える行為だ。
3.自ら問いながら、ものの見方を模索しながら自分自身が変わっていく行為だ。
4.新しい知識を積極的に取り入れることで、自分自身を変えていく行為だ。
50 学問で「疑う」ことについて、筆者の考えにあうのはどれか
1.何を信じればいいのかを理解するのに欠かせない行為だ
2.豊かに生きるために、新しい常識を作りだす積極的な行為だ。
3.常識に安易に取り込まれないために必要だが、否定的な行為だ。
4.常識に縛られずに、これまでと異なる考え方を生み出す行為だ。
(2)
春に美しい花をさかせるカタクリは、アリに種まきをさせるという驚くべき戦略を持っている。カタクリの種は熟すのは花が咲いてから、およそ 2 ヶ月後だ。はじけて地面に落ちた種は、すぐにアリがやってきて巣に運んでいってしまう。薄茶色の種の先に白い部分がある。これが脂肪分に富んだエライオゾームと呼ばれるものだ。アリはこの部分に引かれることが分かっている。エライオゾームはアリにとってそれほど魅力的な物質であるらしい。
春(はる)に 美しい(うつくしい)花を さかせる カタクリは、アリに種まき(たねまき)を させるという驚くべき(おどろくべき)戦略(せんりゃく)を持っている。カタクリの種(たね)は 熟す(じゅくす)のは 花が咲いて(さいて)から、およそ 2ヶ月(かげつ)後(ご)だ。はじけて地面(じめん)に落ちた 種(たね)は、すぐに アリが やってきて巣(す)に運んで(はこんで)いってしまう。薄茶色(うすちゃいろ)の種(たね)の先(さき)に白い(しろい)部分(ぶぶん)がある。これが 脂肪分(しぼうぶん)に 富んだ(とんだ)エライオゾームと 呼ばれる(よばれる)ものだ。アリはこの部分(ぶぶん)に引かれる(ひかれる)ことが分かっている。エライオゾームは アリに とって それほど 魅力的(みりょくてき)な物質(ぶっしつ)であるらしい。
开花时美丽的猫爪草有着一种惊人的策略,那就是让蚂蚁播种。猫爪草的种子要成熟大约需要花开后约两个月的时间。当种子爆裂并落到地面上时,蚂蚁会立即过来并把它们运到巢穴里。种子的浅褐色部分前端有白色部分,这就是富含脂肪的蜜囊。蚂蚁被这部分吸引是有道理的。据说蜜囊对蚂蚁非常有吸引力。
- カタクリ -> 猪牙花
- アリ -> 蚂蚁
- 種まき たねまき -> 播种
- 驚く おどろく -> 惊奇
- 戦略 せんりゃく -> 战略
- 種 たね -> 种子
- 熟す じゅくす -> 成熟
- 咲く さく -> 开花
- およそ -> 大约
- 弾ける はじける -> 爆裂
- 地面 じめん -> 地面
- 巣 す -> 巢穴
-
運ぶ はこん -> 运送
-
薄茶色 うすちゃいろ -> 浅棕色
- 脂肪 しぼう -> 脂肪
- 富む とむ -> 富含
- エライオソーム -> 脂肪酸
- 魅力的 みりょくてき -> 有吸引力的
- 物質 ぶっしつ -> 物质
- 貯蔵 ちょぞう -> 储存
- 持ち込む もちこむ -> 携带
- 幼虫 ようちゅう -> 幼虫
- 共通 きょうつう -> 共通
- 匂い におい -> 气味
- 恐れ入る おそれいる -> 恐惧
運ばれた種はアリの巣に貯蔵されることになるが、アリは二日もすると、せっかく運び込んだ種を巣から運び出してしまう。種は巣の中深いところに持ち込まれても初ができないから、これはカタクリにとって好都合だ。どうしてアリがせっかく集めた種を棄ててしまうのだろうか。実は熟して地上に落ちたばかりのカタクリの種についているエライオゾームは、アリの幼虫が共通して持つにおい近い物質を持っているのだという。アリは種を食べ物として集めるわけではなく、自分の幼虫と思って巣に持ち帰るらしいというわけだ。ところが種がはじけてから 24 時間もすると、アリの死んだ幼虫のにおいに変わるのだそうだ。それで今度はアリは種を巣の外に捨てに行くのだというから恐れ入ってしまう。
運ばれた (はこばれた) たねはアリの巣 (す) に貯蔵 (ちょぞう) されることになるが、アリは二日 (ふつか) もすると、せっかく運び込んだ (はこびこんだ) たねを巣 (す) から運び(はこび)出してしまう 。たねは巣 (す) の中 (なか) 深い(ふかい)ところに 持ち込まれても初(はつ)ができないから、これはカタクリにとって 好都合 (こうつごう) だ。どうして アリが せっかく集めた (あつめた) たねを 棄てて(すてて)しまうのだろうか。実(じつ)は 熟し(じゅくし)て 地上 (ちじょう) に 落ち(おち)た ばかりのカタクリの たねに ついている エライオソームは、アリの幼虫 (ようちゅう) が共通 (きょうつう) して持つ(もつ)におい 近い物質 (ぶっしつ) を持っているのだという。アリは たねを食べ物 (たべもの) として 集める(あつめる)わけではなく、自分の幼虫 (ようちゅう) と思って 巣 (す) に 持ち帰る (もちかえる) らしいというわけだ。ところが たねがはじけてから 24 時間 (じかん) もすると、アリの死んだ(しんだ)幼虫 (ようちゅう) のにおい (におい) に 変わる(かわる)のだそうだ。それで今度(こんど)は アリは たねを巣 (す) の外 (そと) に 捨てに(すてに)行く (いく) のだ というから 恐れ入ってしまう (おそれいってしまう)。
被运送来的种子将被存放在蚂蚁的巢中,但两天后蚂蚁会将努力运进来的种子再次带出巢穴。种子即使被带到巢穴深处也无法发芽,这对猫爪草来说是个好机会。为什么蚂蚁会抛弃它们所收集的种子呢?实际上,刚刚熟化并落到地面的猫爪草种子上的蜜囊含有与蚂蚁幼虫共同持有的气味相近的物质。蚂蚁不是将种子作为食物收集,而是将其带回巢穴当作自己的幼虫。然而,种子爆裂后的24小时内,蚂蚁幼虫的气味会发生变化。因此,蚂蚁会将种子带到巢外丢弃,这令人感到钦佩。
-
筆者によると、アリはなぜカタクリの種を巣に運ぶのか。
1.種についている脂肪分がアリの好物だから
2.種はアリの成長に欠かせない栄養分だから
3.種がアリの餌になる幼虫に似ているから
4.種をアリの生きた幼虫だと思うから -
筆者によると、アリはなぜあつめた種を捨てるのか。
1.種のにおいで、アリの幼虫が死んでしまうから
2.種からアリの死んだ幼虫のにおいがするから
3.種がアリの死んだ幼虫と同じ色に変わるから
4.種がはじけて、アリの嫌うにおいを出すから
(3)
子(こ)は親(おや)の鏡(かがみ)と言われる。こどもを 見れば おやが 分かるということだが、こどもは 親のしぐさ、もの言いを実に よく見ている。三つ(みっつ)にも なれば 如何にも(いかにも)生意気(なまいき)で反論(はんろん)などを するものだが、「そんな言い方を するもん じゃない」といったら負け(まけ)だ。「あら、あなたの言い方と そっくりよ」と横(よこ)から チクリと揶揄(やゆ)されるのが オチだから。
孩子是父母的镜子,这句话一点也不假。从孩子身上,我们可以看到父母的影子。孩子从很小的时候就开始观察父母的行为举止和说话方式。到了三岁左右,孩子就会变得有些调皮,甚至会顶嘴。如果这时父母直接训斥孩子,反而会起到反效果。因为孩子会反驳说:“你说话的语气和方式和我一模一样!” 因此,聪明的父母会巧妙地利用孩子的模仿心理,通过幽默的方式来纠正孩子的错误。
全く(まったく)こどもは 物真似(ものまね)の名人(めいじん)なのである。アイドル歌手からくまのプーさんの喋り(しゃべり)方まで、見境(みさかい)なく 貪欲(どんよく)にコピーしてしまう。コピーすることによって こどもたちはすべてを獲得(かくとく)してゆく。こどもたちは個性的(こせいてき)であろうなどと 少しも考えない。みんなと 同じ じょうにできる ことが嬉し(うれし)くてたまらないのだ。
孩子们是模仿的高手。无论是从偶像歌手到小熊维尼的说话方式,他们都会毫不犹豫地贪婪地模仿。通过模仿,孩子们逐渐获得了一切。他们从不考虑要有自己的个性。能和大家一样做到的事情,对他们来说是件无比快乐的事情,简直让人欣喜若狂。
- 親 おや -> 父亲母亲
- 鏡 かがみ -> 镜子
- 仕草 しぐさ -> 動作;舉止;態度
- 物言い ものいい -> 说话的方式,說法措词
- 如何 いかが -> 如何,怎樣的
- 生意気 なまいき -> 自大,傲慢,狂妄
- 反論 はんろん 反駁
- 負け まけ 输,敗
- そっくり 全部
- 横 よこ 橫
- チクリ 刺痛
- 揶揄 やゆ 奚落,嘲笑
- 落ち オチ 不好的結果,結局
- 物真似 ものまね 口技,表演口技的人
- 歌手 かしゅ
- クマのプーさん 小熊维尼
- 喋り方 しゃべりかた 说话,说话的方式
- 見境 みさかい 區別,辨別
- 貪欲 どんよく 贪欲,貪婪
- 獲得 かくとく 获得取得
- 個性的 こせいてき 有个性的,獨特的
だが、こどもの再現(さいげん)のありさまを 少し注意(ちゅうい)ふかく観察(かんさつ)していると、この性能(せいのう)の良い複写機(ふくしゃき)の、本当(ほんとう)の性能(せいのう)の良さが見えてくる。大人(おとな)たちの考えるコピーとはいささか違う(ちがう)のである。こどもたちの身体的(しんたいてき)能力(のうりょく)、言語的(げんごてき)能力(のうりょく)が未熟(みじゅく)なので オリジナルなもの の完璧(かんぺき)なコピーができない。従って(したがって)こどもはオリジナルなものを自由(じゆう)に変改(へんかい)する。切り捨て(きりすて)、誇張(こちょう)する。それはオリジナルなものからの絶妙(ぜつみょう)な逸脱(いつだつ)なのである。この模倣(もほう)行為(こうい)は、むしろ、一人のこどもの生きる全体(ぜんたい)のなかで、今全く(まったく)新しく意味(いみ)付(つ)けられた別(べつ)のオリジナルなものが生成(せいせい)していると言ってもいいものなのだ。
こどもが模倣(もほう)をしながらも、とりわけ個性的であるのは、このような模倣モデルからの自由な逸脱があるからだ。私たちがこどもをみて楽しむのも、その逸脱のほほえましさなのではないか。
- 再現 さいげん 再次出現
- 有様 ありさま 情况,景象,奇观
- 観察 かんさつ 觀察
- 性能 せいのう
- 複写機 ふくしゃき 影印机
- 些か いささか 略,稍微,一点儿,一些
- 未熟 みじゅく 未熟
- オリジナル original 原作,原文; 独创
- 完壁 かんぺき 完美
- 従って したがって 因此,从而
- 変改 へんかい 改變
- 切り捨て きりすて 去掉
- 誇張 こちょう 夸张
- 絶妙 ぜつみょう 絕妙
- 逸脱 いつだつ 脱离
- 模倣 もほう 模仿;效仿.
- 行為 こうい 行動
- 取り分け とりわけ 特別,格外
-
微笑ましい ほほえましい 使人欣慰,招人微笑
-
「そんな言い方をするもんじゃない」といったら負けだ。とあるが、なぜか。
1.子供の成長を否定しているようなものだから
2.こどもの反論が正しいと認めるようなものだから
3.自分で自分を注意しているようなものだから
4.自分がこどもと同じレベルで答えるようなものだから
54.こどもの模倣について、筆者はどのように考えているか。
1.完璧にはコピーできないことが、個性につながっている。
2.完璧にコピーしようとしているが、本質は捉えられていない。
3.オリジナルなものを自由に変えて、おとなを楽しませようとしている。
4.オリジナルからの逸脱を気にせず、自分の個性を表現しようとしている。
(4)
人々の肉体には、実は大きな幅がある。生まれ持った個性があり、成長の段階で著しく変改するこうした人間が使用するものを作る際の方向性には、二つの選択肢がある。一つは、異なる体格や身体能力を持つ多数の人々のが同じものや環境を平等に使えるようにする方法。もう一つは、それぞれの体格や能力に合わせて、いくつかのサイズや機能を用意する方法である。前者は経済的に有利な試みだが、その効果に限界があるケースが多い。後者は多様なユーザーに対応できるが、開発に時間がかかり、しかも作られたもののコストが上昇してしまうという問題性を孕んでいる。
ユニバーサルデザイン(UD)では、使い手の様々な問題負担を抑えつつ、個人に不平等感を抱かせないデザインやものづくりを求められている。デザインに平等という意識を上手に反映させていくために、多様な使い手とできるだけ接触し対話を行い、使い手に対する知識と体験を広げることが効果的だ。私たちは平等という感覚をどのような時に感じ、考えるのかという点でを、見つめ直したい。
私たちが平等かどうかを意識するのは、確かな不平等の予感や印象を持つときであることは間違いない。平等がきちんと保証されている場合、その状況は私たちにとって自然なことであり、問題意識を芽生えることはない。しかしデザインやものづくりに当たっては、問題が発生してから平等について考えるのではなく、ものやサービスに常に必要な普通の意識であるととらえたい。
55.人間が使用するものを作る際の問題点について、筆者が述べていることはどれか。
1.同じもので多様な使い手に対応すると、そのものの効果に限界が生じる。
2.同じものを多様な使い手に対応させるには、開発に時間がかかりすぎる
3.個別の使い手に対応すると、そのものの効果が見えにくくなる。
4.個別の使い手に対応すると、平等にものが使えなくなる。
56.ユニバーサルデザインにおけるデザインやものづくりについて、筆者が最も言いたいことはなにか。
1.多様な使い手が、平等だという感覚が持てるものを作り出すべきだ。
2.使い手が不平等だと感じたら、原因w究明しなければならない。
3.すべての使い手にとって平等であるものにすることは難しい 。
4.常に使い手にとっての平等について考えなければならない。
問題10
以下は、筆者がほかの研究員とともに開発したロボットについて書かれた文章である。
通常、ロポットに対するプログミングは、センサから取得した情報に応じてロボットが何らかの反応をするようなものを作っていく。たとえば「障害物を察知したら避ける」といった具合のものである。しかし,僕はロボピーがもっと適当に、意味のない動きも含めてさsまざまな行動を取るようにしたのだ。 300以上の動作プログラムをし、動作パターンが次々にどういう順番で発見するかというルールを700以上プログラムした。その結果複雑に、多様に動くロボットが実現された。ここまでやると、自分たちでもプログラムがどう作用するかわからなくなる。何に反応して、どんな行動をするか予測不能になった。
そんなプログラミングをしておいたロボピーを研究室に置いていたら、何が起こったか。
僕らがミーティングをしているとき、突然ロボピーは僕らの音声を認識し、「そうではないよ」と言って手をぶらぶらさせながらどこかへ向かって歩きだしたのだ。それを見て僕らは呆気にとられながらも、ロボピーに意思を感じてしまった。僕らの話を聞いていて、彼は思うところがあり、だからどこかへ行ってしまったのだろう、と。
もちろんそれは、ロボピーの中のあるプログラムが、何かをきっかけに作動しただけのことだ。だがなにか首尾一貫したひとつの意思決定機構から生み出された行動であるかのように見えたのだ。
僕はそのとき確信した。「心とは、観察する側の問題である」と。
非常に単純な機械の動きに「心を感じますか」と問えば、感じると言う人は少ない。多少複雑でも、原理を知っていれば「それは心ではない」と言う。しかし、人間は複雑である。いや、虫程度でもいい。動きが相当以上に複雑なものに対しては、相手のことを一から、すべては理解しきれない。自分の頭の中で完全に再現しきれない、解釈しきれない、理解しきれないほど複雑なもの、仕組みがよくわからないくらい入りくんだものが目の前にあると、「こいつは、私の知らないところで勝手に独立して考え、動いているのだろう」という想像が働く。その浮かんできた想像に名前をつけずにはいられなくなる。それを「心」と呼んでいるのだ。
心とは、複雑に動くモノに現実的にあるというより、その動きを経ている響が想像しているものなのだ。そしてその心は、見ている側の自分にもないと都合が悪い。とくに人間同士であればお互いに「心がある」と感じてしまっている。だからひとはみな「自分には心がある」とおもう。しかし心は、実は自分の中にいくら問い合わせ、内地してみてもしょうがない。相手を観察し、想像することでしかわからないものなのだ。
57 ロボピーが、ほかのロボットと異なる点は何か。
1 動作パターンがけられているので、ある程度動きが予測できる。
2 与えられた情報の一身を自分で判断して動くので、動きが予測できない。
3 どう動くかというプログラムを多数組み込んだので。動きが予測できない。
4 多様で複雑な動作をプログラムしたので、人間のように自然な動きができる。
58 どこかへ向かって歩きだしたとあるが、その時筆者にはどのように想えたか。
1 プログラムに間違いがあり、ロボピーに意思が生まれて動いた。
2 プログラムが作動したのではなく、ロボピー自身が考えて動いた。
3 プログラムが作動して、意思があるかのようにロボピーが動いた。
4 プログラムが誤作動して、制作者の意図に反してロボピーが動いた。
59 「心」について、筆者はどのように考えているか。
1 あると思って観察すれば、複雑な動きの意図が理解できる。
2 実体がないので、あるとかないとか想像しても意味がない。
3 仕組みが複雑すぎるため、人間同士であっても想像できない。
4 理解しきれない複雑な動きを見たときに、人間が想像するものだ。
問題 11
A
私は普段からメモ魔ですが、人の講演に行くと、必死にメモを取りながら話を聞きます。せっかくその場にいるのだから、最大限吸収して帰ろうと考えます・あるいは友達とくだらない話をしている時でも、「あれ?」と思ったことや、「いい話だ」と思ったことは、何でもその場でメモを取るようにしています。そこで何を感じたり、新しく知り得たもんは、別の機会に自分の役に立つかもしれないからです。新しい発想や考え方のヒントを得たいといつも問題意識を持っていれば、何気なく人の発言のなかにも発見があるはずです。メモをとらなければ忘れてしまいますので、必然的にメモをとることになります。手を動かして、記録を取る結果、記憶にも残りやすくなります。こうして意識化・可視化することが大切なのです。
B
話を聞いている時に、視線も上げずにただひたすらメモを取っている人がいる。熱心さは伝わるが、質問もされないと興味や関心を持って聞いてもらえているのか不安になる。このような人は、メモを取ることが目的になってしまっているのではないか。多くの情報を正確に書きとることに集中してしまい、肝心な内容が頭に入っていないのだ。
しかしどんなに正確にめもを取ったとしても、内容が理解できていなければ、あとでメモを活かすこともできない。受け身ではなく、自分に必要な情報は何か、自分だったらどうするかというように自分と関連付けて、主体的に考えながら聞くことが必要だ。メモは、あとで話を整理する際の手がかりになれば十分である。
-
メモを取ることについて、A と B は同のように述べているか。
1.A も B も、量よりも書きとる内容を意識してとることが重要だと述べている。
2.A も B も、できるだけ多くの情報を正確に書きとったほうがいいと述べている。
3.A は内容を活用するために必要だと述べ、B は取ることに集中し過ぎては意味がないと述べている。
4.Aは問題点や感想なども一緒に記入したほうがいいと述べ、Bは話の内容を理解していなければ正確には取れないと述べている。 -
話の聞き方について、A と B の認識で共通していることは何か
1.何かを得ようという姿勢で聞くことが重要だ。
2.その場ですべてを理解しようとしなくてもいい
3.手を動かしながら聞いたほうが、記憶に残りやすい
4.興味や関心を示し、話し手に安心感を与えることが大切だ。
問題12
企業にとっても、人々にとっても、さきのみえない不安な時代である、そしてそんな不安な時代を生きる子供たちに、「生きる力」をつけさせたいという「親心」は、わからないではない。また企業の経営者が、少しでも優秀な人材を取り込みたいと考えるのは、必然ではあるだろう。地域の衰退や誠司の空洞化を食い止められる人間が現れてくれれば、わたしたちの不安な気持ちも、いくぶんなりとも和らぐというものである。
しかし、まがりなりにも教育学を専門とする者として、ここは言わせてほしい。現代日本社会の問題を、なんでもかんでも教育で解決しようというのはいただけない。確かに教育は、人間を育てることを通じて、人々の人生や社会の未来に対して、一定の貢献を為すことができる。しかしわたしに言わせれば、そのような教育の役立ちの度合いは、決して大きいものではない。教育には不確定性がつきものである。これはもう、教育養成のテキストでも論じられる「教育学の基本のキ」だ。教えたからといって、その分だけ子どもが育つというわけではないし、教えたつもりがないのに、子供の方が勝手に学んでいるということもある。もちろん教師も教育学者も、その確率論的な育ちをどうにかして望ましい方向に向ける努力はするが、なんと言っても育つのは子どもなのだから、「最小限のコストで最大限のメリットを達成しなさい」「必要な人材をきっちりきっかり、耳をそろえて社会に納品しなさい」などという注文を、そうそう請け負うことはできない。それにそもそも教育は、経済のためだけのものでも、共同体の維持のためだけのものでも、家族のためだけのものでもない。市場も、国家も、地域共同体も、そして家族も、もっと役に立つ教育をしろ、意味のある教育をしろと言うけれど、それぞれ注文はバラバラなのである。もちろん教育は、それぞれの要求に(確率論的に)少しずつ貢献はする。しかしそれをもって推し進めて、どれかの目的のためだけに合理化・効率化しようとすれば、教育はずいぶんと歪なものになる。まして、みんながみんな教育からそれぞれの利益を引き出そうと躍起になっても、そんな過剰な期待に引き裂かれた教育がうまく機能するとは思えない。
(中略)
停滞の続くこの社会で、誰もが不安に押しつぶされ、ちょうどその分だけ教育なる過剰な期待や希望を託そうとしている。その結果、教育、なかでも学校教育が、改革の為に呑まれ、余裕をなくしそうになっている。教育に多くをまとめすぎると警報を鳴らすことは、結果的に、この社会と教育を持論させるためにいま一番必要なことなのではないだろうか。
62 決して大きいものではないと考える理由として、筆者が述べているのはどれか。
1 企業や社会が望む人材と、教育学で目標とする人材は異なるから
2 「生きる力」をつけるために必要なことは、明確ではないから
3 子ども一人一人に併せて、教育の内容を変えられないから
4 子どもは、教えたとおりに育つとはかぎらないから
63 教育について、筆者の考えに合うのはどれか。
1 それぞれの目的に合わせて合理化・効率化しなければ、機能しない。
2 みんなで一つの目的を共有しなければ、効果は上がらない。
3 特定の目的を果たすために存在するものではない
4 役に立つかどうかという観点で評価されるべきだ。
64 筆者が最も言いたいことは何か。
1 多様な社会の要求に応じられるように、教育のあり方を考え直すべきだ。
2 社会の不安を取り除くためには、教育を合理化・効率化すべきではない。
3 教育の改革によって、安定した社会を持続させていくことが必要だろう。
4 現代社会の問題のすべてが、教育で解決できると思ってはいけない。
問題13
木原市健康づくりセンター
いきいき運動教室のご案内
健康のために、楽しく運動しませんか。健康づくりセンターでは、三つのクラスを毎週開港しています
「通年開講」、1回ごとの予約制なので、ご自分のペースで受講ができます。
【対象】・下の①②両方に当てはまる方
①市内在住、もしくは市内で勤務している。18歳以上の方
②健康づくりセンターの健康度測定を、受講日から過去1年以内に受けた方
※健康度測定の内容や予約方法等の詳細は、ホームページでご確認ください。
曜日 クラス名 内容
水曜日 ダンスA 初心者でもできるゆっくるしたダンスをします。
木曜日 ダンスB リズムに合わせて緩く動くダンスをします。
金曜日 体操 全身を使った体操をします。
〈時間〉10:40-11:00 〈会場〉第一運動室 〈料金〉1回500円
【利用方法】
◆予約の仕組み
・申し込みは各クラス毎回必要で、先着順です(各クラス定員 20 名)
・予約の種類は、基本予約と追加予約があります。
基本予約:すべてのクラスの中から週に1回分だけ予約できます。基本予約は、受講日の前の週から可能です。
追加予約:実施日の2日前に定員に達していないクラスに限り、基本予約1回分のほかに追加予約ができます。追加予約が可能な回数は週1回のみです。空きは2日前から、健康づくりセンター窓口か電話で確認できます。
◆予約方法
・いきいき運動教室の予約が初めての方は、健康度測定の結果票をお持ちになり、窓口で予約してください。受講者カードを作ります。
・予約が2回目以降の方は、健康づくりセンターにある予約機か電話でしてください。
◆料金の支払い
・受講日当日に、自動受付支払機で料金を支払ってください(受講者カードが必要です。忘れた方は窓口で対応します)。
木原市健康づくりセンター 電話:02-1124-45
65.次の 4 人は今年の4月に、運動教室を受講したいと考えている。この中で、この教室を受講できる人は誰か。
名前 年齢 住んでいる所 勤務地 健康度測定
ダニエルさん 54歳 木原市内 木原市外 去年の1月に受けた
木村さん 34歳 木原市外 木原市内 去年の10月に受けた
大川さん 16歳 木原市内 なし 今年の2月に受けた
チェさん 27歳 木原市内 木原市内 今年の5月に受ける予定
1.ダニエルさん
2.木村さん
3.大川さん
4.チェさん
66.シャヒンさんは、来週の「ダンス A」を予約したが、空きがあれば来週の「体操」も追加予約したいと考えている。どうすればいいか。
1.来週の月曜日以降に窓口が電話で空きを確認し、空きがあれば、窓口で予約する。
2.来週の月曜日以降に窓口が電話で空きを確認し、空きがあれば、予約機か電話で予約する。
3.来週の水曜日以降に窓口か電話で空きを確認し、空きがあれば、窓口で予約する。
4.来週の水曜日以降に窓口か電話で空きを確認し、空きがあれば、予約機か電話で予約する
词汇¶
おさめる 収める 收纳
- 倉庫に収める
- 収納到仓库里
しょさい 書斎 书房
- 書斎には机と椅子がある。
- 书房里有桌子和椅子。
てぢか 手近 眼前,触手可及
- いつも手近に辞書を持っていなさい。
- 随身携带字典。
ぜん ちょさく 全著作 全著作
- この棚(たな)には全著作が収められている。
- 这个架子上收纳了所有的著作。
どくしょ 読書 读书
- 読書は人生の楽しみの一つだ。
- 读书是人生的一种乐趣。
しっぴつ 執筆 执笔,写作,写稿
- 執筆中の作家に会いたい。
- 想见一下正在写作的作家。
あぐむ 倦む 棘手,厌倦
- 仕事に倦んだら、休んでください。
- 工作累了就休息一下。
ぬきだす 抜き出す 抽出
- 本棚から一冊(いっさつ)抜き出して読んだ。
- 从书架上抽出一本书来读。
たいくつ 退屈 无聊
- 退屈な映画
そっちのけ 其方退け 扔在一边 搁置
- 仕事をそっちのけにして遊んでいる。
- 把工作搁置一边去玩。
ナルシスト 自恋者
- まさか ナルシスト ではない。
- 绝不是自恋者。
ふくどく 復読 重读
- この本は何度も復読した。
- 这本书我读了好几遍。
たいそう 非常
- たいそうな美味しい料理
- 非常美味的料理
たんこうぼん 単行本 大一些的发型书
- たんこうぼんを文庫本にする
- 把大一些的发型书改成文庫本
ぶんこぼん 文庫本 袖珍书
- 文庫本を単行本にする
- 把小一些的发型书改成大一些的
こうえつ 校閲 校阅,检查
- この本は校閲が行われている。
- 这本书已经校阅过了。
あきらか 明らか 明显
- 明らかな誤り
- 明显的错误
ふで 筆 笔,毛笔
- 筆を置く
- 放下笔
おうちゃく 横着 偷懒
- 横着をするな
- 不要偷懒
できばえ 出来栄え 作出的结果,完成情况
- これは思わぬ出来栄えだ。
- 这个结果出乎意料。
がくぜん 愕然 愕然
- 愕然としてなすところを知らない。
- 愕然不知所措。
ほろぼす 滅ぼす 使。。灭亡,毁灭
しのぶ 忍ぶ 忍耐,忍受,隐藏,躲避
- あきれはてる 呆れ果てる 十分吃惊,大吃一惊
创建日期: August 31, 2024